消化器外科では、臨床医学に直結し、先端医療を含めた臨床的および基礎的研究を中心としている。外科腫瘍学を基本に、消化器全般(食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肝、胆、膵、脾)、内視鏡外科的治療・集学的治療を中心とした治療成績向上のための臨床研究および手術侵襲の病態解明を行っている。とくに癌治療においては、集学的治療を目指し、化学療法と薬物感受性の研究、テーラーメイド治療の探求、治癒過程における増殖因子の役割、消化器癌発生における遺伝子的個体差(遺伝子多型性)の意義、食道・胃癌・大腸癌の遺伝子研究によるバイオマーカーの探索、肝癌発生の分子生物学的解明、膵癌転移機構の解明、などを行っている。