医療心理学
医療心理学は、医療における人の行動の全人的理解を目的としており、心理学、行動科学や行動医学の領域を含んだ包括的な学問である。具体的には、患者のみならず、患者を支える家族、遺族、更には医療従事者がその対象となる。
卒前教育としては、行動科学、生命倫理学、医療倫理学を担当するとともに、医療人類学、社会学、哲学などの人文社会学全般を統括する役割を担っている。更に、臨床科目と共同して、教育活動を行い、学是である「克己殉公」、教育理念である愛と研究心を有する良質な医師の育成を目指す。
医療心理学教室は現在2名から構成されており、教育活動の他、臨床活動として、日本医科大学付属病院において、がんを抱える方の心身に関する問題の支援や、家族、遺族の支援に取り組むとともに、睡眠問題の改善を目的とした心理支援を行っている。
教室では、患者、家族、遺族、医療従事者の精神的負担を軽減し医療の質の向上を目的とする研究や、睡眠問題の背景にある心理的要因の解明を目的とした研究が行われている。具体的には、現在以下のようなものがある。
1)がん医療で悪い知らせを伝える医師のためのコミュニケーションに関する研究
2)がん医療における精神的支援に関するガイドラインの作成
3)就寝前の行動に関連する要因に関する研究
教授 吉川 栄省