臨床実習
臨床実習
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内科学 (循環器内科学) |
実 習 計 画
クリニカルクラークシップは診療参加型実習を目的とする3週コースで、医局で行われる週間の行事には総て参加するものとする。クリニカルクラークシップ実習では、自主的かつ能動的に、POS(problem oriented system)の理念に基づいた問題解決型の思考能力の習得を目指す。 3週コース 本コースは、専任の病棟医の指導のもとに、原則として新規入院患者を受け持ちPOSに基づいてPOMRを作成(基礎データ、問題リスト、初期計画、診断的計画、治療的計画、教育的計画および経過記録など)し、その最終経過記録までの総ての行程を実地に学習する。また、各週末に病棟長のPOMRの監査を受けるものとする。担当する患者における検査、治療などには介助あるいは見学の形で参加し、その目的、方法、結果の分析、評価などを自ら積極的に学習するものとする。また、学習の際にはUpToDateなどのエビデンスに基づいた情報を活用すること。なお、教授・准教授の病棟回診では自らが担当した症例のプレゼンテーションやディスカッションを行う。 疾患領域は主に循環器系疾患である。各疾患領域に於ける検査や治療は多岐にわたるために、担当患者以外でも特徴的な検査や治療については自ら積極的に機会を得て、介助あるいは見学する形で参加する。各疾患領域に於ける重要な検査や治療(スケジュールに挙げた重点項目)について、講師との対話形式で臨床講義とミニ・カンファレンスを行う。循環器内科で行われる医局カンファレンス、教授、准教授の病棟回診、症例カンファレンス(CC)および月に一度の臨床一病理カンファレンス(CPC)などには総て参加する。 |
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内科学 (神経内科学) |
実 習 計 画
神経内科領域の受け持ち患者を各1名担当し、専任指導についた病棟担当医1名の指導下に、入院に際して病歴聴取に始まり、基本的な身体所見の取り方、問題リストの作成、検査・治療計画の作成などを実際に行う。 受け持ち患者に限らず、積極的に病棟で実際に行う各種検査(腰椎穿刺、脳神経超音波検査、脳血管撮影、神経伝導検査・針筋電図、神経筋生検など)に立ち会い、可能な限り介助に参加し、検査の実際を習得する。 これらの検査結果をもとに具体的な治療計画を指導医とともに立案し、実際の遂行に立ち会い、結果を評価する。 コース開始時から受け持った患者の退院時までを可能な限りフォローし、当初立てた検査・治療計画の内容を退院時に改めて評価し、退院後の指導についても指導医とともにあたり、入院から退院までの一連の流れを完全に理解する。 加えて、系統講義とは異なる実際の患者や検査機器、生検プレパラート・スライドなどを利用して講義を行う。これらの講義は単に聴講する内容ではなく、各時間に学生がマスターすべき課題・目標を設定し、質疑応答を行うことで理解を高め、講義終了時にはこの内容が遂行されたかどうかを必ずチェックするシステムをとる。 |
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内科学 (腎臓内科学) |
実 習 計 画
4週コースでは、腎臓内科領域の受け持ち患者を各1名担当し、専任指導についた病棟担当医の指導のもと、入院に際しての病歴聴取から、基本的な身体所見の取り方やプロブレムリストの作成、検査・治療計画の作成などを実際に行う。 腎臓内科では、ネフローゼ症候群や腎炎など様々な疾患の診断に有用な腎生検や、腎血管超音波検査、また透析用のバスキュラーアクセス作成術や腹膜透析カテーテル関連手術をおこなっている。これらに積極的に参加し、検査法の習得や手術方法の理解を心がけ、検査結果の解析・判断の流れについて担当医から指導を受ける。 病歴、身体所見、検査結果をもとに具体的な鑑別診断、治療計画を指導医とともに立案し、実際の遂行に立ち会い、その後の結果についても評価する。特に腎不全では血液浄化法(血液透析、腹膜透析)試行の実際に立ち会い、内容を理解する。また、週1回おこなっている全体の入院カンファレンスと回診において、病歴、身体所見、検査所見から鑑別診断、治療方針についてプレゼンテーションをおこなう。 4週間では、コース開始時から受け持った患者の退院時までを可能な限りフォローし、立案した検査・治療計画の内容を退院時に改めて評価し、退院後の指導についても指導医とともにあたり、入院から退院までの一連の流れを理解するよう努める。また、理解にあたっては、UpToDateなどで臨床の最新情報を参照することを推奨する。 加えて、腎臓内科領域について、系統講義とは異なる実際の患者や検査機器、生検プレパラート・スライドなどを利用しての領域別講義を行う。これらの講義は単に聴講する内容ではなく、各時間に学生がマスターすべき課題・目標を設定し、質疑応答を行うことで理解を高め、講義終了時にはこの内容が遂行されたかどうかを必ずチェックするシステムをとる。 2週コースでは、4週コース同様に専任指導についた病棟担当医1名と同じグループの医師の指導下に、病歴聴取、基本的な身体所見の取り方、プロブレムリストの作成、検査・治療計画の作成などを実際に行う。4週コースで設けられた学生参加形式の講義のうち、重点領域は2週コースでも行われ、知識の確実な把握をチェックする。 |
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内科学 (アレルギー・膠原病内科学) |
実 習 計 画
本実習で対象とする膠原病、リウマチ性疾患は特殊な疾患、稀な難病ととらえられがちであるが、関節リウマチだけでもその患者数は国内で70~100万人と推定され、その専門医が十分充足しているとは言えない。膠原病診療の特徴は病変が多臓器にわたり、多彩な症状が出現することである。診断には自己抗体などのバイオマーカーが有用であるが、少なくとも現時点では血液検査のみで確定診断できる疾患は一つとしてない。医療面接、身体診察、血液検査、画像所見、病理検査などの情報の評価を一つ一つ積み重ね、包括的に評価して診断に到達するその過程は決して特殊ではなく、common diseaseの診療と変わるところはない。 医療面接では患者の主訴に関する事項のみならず、想定される疾患で頻度の高い随伴症状についても合わせて聴取する必要がある。また、診察においても一般内科的所見や神経学的所見に加え、皮膚所見、整形外科的な関節所見など全身的な観察が必須であるだけでなく、疾患によっては眼科や耳鼻科領域の評価も必要になってくる。また、画像所見を含めた検査所見の解釈についても学習する。 2週間の実習において、外来患者および入院患者と、当科医師の指導下で接していただく。また、Advanced OSCEを念頭に入院症例あるいはバーチャルな症例を想定し、各人1人に課題を提示し、病歴聴取に始まり、検査計画、検査結果の解釈、問題リストの作成、検査・治療計画作成などについて指導を受けた上で、4分間にまとめプレゼンテーションを行う。他にも、一般内科およびリウマチ膠原病学領域の基本的な身体所見の取り方について、指導者の下で実践的に学ぶ。自己学習の際にはUpToDateなどを活用し、エビデンスに基づいた情報を収集する能力を身につける。 当科の対象疾患の多くは慢性疾患であり、グルココルチコイド、免疫抑制薬の長期服用患者も少なくないので、これらの副作用およびその対策を理解するとともに、日和見感染等のリスクが高いことを念頭に置き、患者に接する必要がある。 |
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内科学 (血液内科学) |
実 習 計 画
・当科での実習は米国クリニカルクラークシップ制に準じ、体験型の実習を実施する。 ・学生はグループ単位(2-4名)で指導医が選定した入院症例を指導医、主治医らとともに受け持つ。1週目は主に学生用電子カルテを用いて受け持ち患者の病歴を把握し(電子カルテ操作の習熟も兼ねる)、2週目に実際の患者診療を経験することで医療に関わる人間としての倫理観、マナーを取得するとともに、診療情報の取得、解析、診察手技、診療計画立案、診療録記載を経験し、患者診療に必要な技能を研修する。最終的に① mini CEX、②症例のプレゼンテーション、レポート提出をもって実習評価を行う。 ・また配属された診療グループの担当する症例を含めて病棟・外来診療、グループディスカッションに参加し、当該診療領域の知識を研鑽する。 ・医師として必要となる手技の見学、実施については病棟医、指導医のもと出来る限り体験する。 具体的な内容としては、 ★実際に実施して体験する手技:末梢静脈ライン確保、皮下注射、骨髄検査における消毒、清潔操作、局所麻酔 ★見学する手技:骨髄検査、腰椎穿刺、胸腔穿刺、中心静脈カテーテル挿入、輸血の実際 実習概要 ・ 血液内科:全身身体所見の取り方、基本的検査所見の解釈を習得し、血液疾患の診断に必要な検査計画を作成できるようにする。また血液疾患診断に必要な末梢血液標本、骨髄標本、リンパ節生検標本の見方、単純X線写真、CT、MRI、Gaシンチなどの画像診断の評価を学び、各疾患の診断と治療法の選択ができるようにする。 ・ UpToDateなどの情報資源を活用しEvidence-Based Medicine(EBM)に基づく診療計画立案を経験する。また当科の研究室を見学し現在我々が行っている基礎研究の内容を理解し、その研究成果が受け持ち患者の診療にどのように利用されているかを理解する。 ・ 採血、末梢静脈ライン確保、皮下注射、骨髄検査における消毒や局所麻酔など、医師として必要となる基本的な手技を実際に経験し、習得に努める。 ・ 輸血部実習では血液型と輸血に関する基本的な検査方法、血液製剤の種類と使用目的を理解する。また適切な血液製剤の使用方法に関しては「血液製剤の使用指針」に則って指導を行う。検査に関しては輸血部において血液型判定(自動血液型判定装置、用手法)の見学を行う。 ・ 評価についてはCC-EPOCでの評価等を用いて行う。 |
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内科学 (消化器内科学) |
実 習 計 画
・当科での実習は米国クリニカルクラークシップ制に準じ、体験型の実習を実施する。 ・学生は指導医が選定した入院症例を主治医と伴に受持ち、患者診療の前線を経験することで医療に係わる人間としての倫理観、マナーを取得すると伴に、診療情報の取得、解析、診察手技、診療計画立案、診療録記載を経験し、患者診療に必要な技能を研修する。 ・また配属された診療グループの担当する症例を含めて病棟・外来診療、グループディスカッションに参加し、当該診療領域の知識を研鑽する。 4週コース 前半2週間:クリニカル・クラークシップ重点コース グループ診療参加、担当症例の診療、診療録記載経験を通じて医師としての倫理観、マナー、医療に参加する人間としての姿勢を確立することに重点を置いて実習を行う。もちろん配属診療科における知識の研鑽に努める。グループディスカッション、回診にあっては誤りを恐れず、積極的に討議に参加することが求められる。 後半2週間:専門領域コース クリニカル・クラークシップ重点コース同様にグループ配属の上、当該領域の知識研鑽に努める。本コース内では学生自身、グループが担当する症例の診療に加え、当該領域で行われている検査、治療手技の参加を通じて当該領域における知識、技能の研鑽に努める。科学的根拠に基づく知識習得のためUpToDateなどの利用も推奨する。 2週コース 4週コース後半の2週間コースプログラムに準拠する。 実習概要 消化器症状から適切な診断をするための正確な診察法、検査計画を作成できるようにする。また消化器疾患X線造影検査、内視鏡検査、腹部超音波検査、CT検査の正常、異常の見方を習得する。また各種疾患に対する適切な治療法を選択できるようにする。 |
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内科学 (内分泌糖尿病代謝内科学) |
実 習 計 画
・当科での実習は体験型の実習を実施する。 ・学生は指導医が選定した入院症例を主治医と伴に受持ち、患者診療の前線を経験することで医療に係わる人間としての倫理観、マナーを習得すると伴に、診療情報の取得、解析、診察手技、診療計画立案、診療録記載を経験し、患者診療に必要な技能を研修する。 ・また配属された診療グループの担当する症例を含めて病棟・外来診療、グループディスカッションに参加し、当該診療領域の知識を研鑽する。 ・内分泌機能検査の実施と結果の解釈、内分泌器官の画像診断、適切な治療の選択とその評価を習得する。糖尿病、脂質異常症患者の診察、合併症評価、適切な治療の選択とその評価を習得する。 |
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内科学 (呼吸器内科学) |
実 習 計 画
病棟診療では、①びまん性肺疾患・感染症をはじめとした良性呼吸器疾患、②呼吸器悪性腫瘍の2つの専門分野に分かれグループ診療を行っている。各グループは、専門医および専修医、研修医により構成されており、臨床実習生は、各グループに配属され、主治医グループのひとりとして診療に携わり臨床を実地に経験する。受け持ち患者に限らず、チームの一員として積極的にグループ診療に参加し、幅広い臨床経験を積むように心掛ける。 総回診、グループ回診、カンファレンスに参加し、多くの症例を検討する機会、多職種のチームで協働する機会を持つ。Group learningでは、各専門分野の講師からの講義を受けるとともに、当該疾患について討論を行い、疾患の概念、病態、診断、治療を理解し、知識を整理する。コミュニケーションスキルの演習では、シナリオに基づいて患者役、医師役を互いに演じるロールプレイを行い、患者の置かれている状況や気持ちを理解するとともに、インフォームドコンセントや悪い知らせの伝え方について学修する。定期的に指導医と共に到達度の確認を行い、短縮版臨床評価テスト(mini-CEX)の実施により形成的評価、フィードバックを受ける。実習終了時には、受け持ち患者についてプレゼンテーションし、全員で討論するとともに、症例レポートを提出する。レポート作成時にはUpToDate Anywhereなどを活用し、信頼性の高い情報を収集した上で批判的吟味を行ない、総合的に考察する。 4週コースでは、内科として総合的に要求される知識、技能の習得に加えて、呼吸器疾患、悪性腫瘍、感染症についての専門的な診療に参加し、専門的知識の向上に努める。2週コースでは、専門的知識の習得を軸に、内科全般に必要とされる知識、技能の習得に努める。 一般内科における基本的診療として、適切なコミュニケーションによって医療面接を行い、系統的な身体診察を行い必要な情報を得るとともに、学生用電子カルテに診療録を正確にわかりやすく記載する。問題志向型診療録(POMR)に則り、プロブレムリストを作成し、指導医とともに検査計画の策定とその評価を行い、治療方針を決定する。血液検査、生理機能検査、画像診断など基本的な検査所見に基づき患者の病態を理解するとともに、得られた情報から適切な臨床推論を行う。またインフォームドコンセント、心理社会的背景に対するサポートについての理解を深める。 呼吸器専門診療においては、胸部X線・CTの基本的読影の習得、動脈血ガス分析、肺機能検査等の解釈を通じ、病態の理解に繋げる。Gram染色標本や細胞診標本の作成、観察および評価を行う。胸腔穿刺、胸腔ドレナージ、気管支鏡検査等の専門的な手技においては、介助などを通じて診療に参加する。悪性疾患、感染症、間質性肺疾患、アレルギー疾患、慢性閉塞性肺疾患に対する基本的薬物療法を理解するとともに、特殊治療法(癌薬物療法、放射線治療、癌性疼痛の管理、緩和医療、酸素療法、人工呼吸管理、在宅酸素療法、非侵襲的陽圧呼吸療法)の適応、管理を理解する。 外来化学療法実習では、治療の流れ(受付・問診・検査・診察・薬剤投与・観察・帰宅)、有害事象への対応、医療安全、患者の日常生活上の注意点や支援について理解を深め、医師・看護師・薬剤師などと協働するチーム医療、安全で安心な治療提供の重要性について学ぶ。 |
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外科学 (消化器外科学) |
実 習 計 画
外科(消化器外科)で経験する疾患は、食道から肛門までの消化器癌から、急性虫垂炎・胆石や消化性潰瘍、炎症性腸疾患、鼠径ヘルニア、門脈圧亢進症などの良性疾患に及び多岐にわたっている。 実習では、代表的疾患における診断と治療、腹部救急疾患の診断と治療、基本的外科手技、外科手術における術前・術中・術後の周術期管理の要点を研修する。 病棟実習では、診療チームに所属して受け持ち患者を担当する。カンファレンス、回診、周術期管理(術前・術中・術後)に参加し、チーム医療の一員として外科疾患における診断・治療を実習する。 さらに、基本手技(腹部診察、vital signのチェック、消毒・縫合・抜糸もふくめた創部の処置、採血、胃管留置、胸腔・腹腔ドレナージ、中心静脈カテーテル留置など)に可能な限り参加し、student doctorとして可能なものは専門医の指導のもと、実施する。検査手技(上部および下部消化管内視鏡、内視鏡的逆行性胆管膵管造影、腹部超音波検査、消化管造影検査など)の検査方法を学び、各種画像の読影と診断の流れについて理解する。内視鏡やIVRを用いた治療手技(総胆管結石に対する内視鏡的乳頭切開術、食道静脈瘤に対する内視鏡的食道静脈瘤結紮術、消化管通過障害に対するイレウス管挿入や各種ステント留置など)について見学・介助し、内容を理解する。 また、指導医による患者への説明にも参加し、インフォームドコンセントや患者とのコミュニケーションの方法を学ぶ。 手術実習では、実際に手術の助手として参加し、開腹手術、腹腔鏡手術、ロボット手術の方法を理解する。消毒・滅菌の知識に基づいて、手洗い・ガウン装着を行い、縫合・結紮・抜糸などの外科的基本手技を習得する。 手術患者の病態を把握し、術式を十分に検討し、術前・術中・術後管理の要点を学ぶ。 4週間、担当した症例の検討を行い、UpToDate anywhereなどを用いた文献の検索方法、まとめ方、発表方法を学習する。第4週ではまとめ(症例発表)を行い、手術症例におけるプレゼンテーションの方法を学び、クリニカルグループ内での知識の共有を行う。 |
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外科学 (乳腺外科学) |
実 習 計 画
乳房の解剖・生理学、乳腺疾患の臨床病理学的背景を理解し、実際の症例を通して周術期の病態生理についての理解を深める。特に、乳腺外科手術の術前・術中・術後の管理法を学び、実際に手術に参加し、外科技術を修得する。さらに、乳癌患者の薬物療法、終末期医療についても理解を深める。 【教育目標】 ➢ ベッドサイドや外来で患者と接し、疾患に関する実践的な知識と、患者に対する観察力を身につけ、患者の個別的背景と問題を理解して、患者と良好な関係を築く。 ➢ 診療グループの一員として参加し、診断・治療計画の策定、カルテの記載(医学生専用端末使用)、医療スタッフへの情報伝達を行う。 ➢ 基本的な医療面接の仕方、診察法を身につける。 ➢ 医師の指導のもと、処置、手術、検査、採血などに参加する。 ➢ 率先して担当症例の病態把握を行い、カンファレンスで症例を提示する。 ➢ 医療安全・感染対策の基本を身につける。 ➢ 指導医の患者家族への説明に同席し、その要点を理解し説明することができる。 ➢ 症例に対する知識を整理し、自分の思考過程を要領よくまとめることができる。 ➢ UpToDateなどの文献検索ツールを利用し知識を蓄積し活用することができる。 |
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外科学 (内分泌外科学) |
実 習 計 画
内分泌外科では、甲状腺疾患、副甲状腺疾患、副腎疾患などの内分泌疾患に対する外科治療を行う。内分泌外科における学習アウトカムを以下に示す。 1.内分泌疾患患者の診察と諸検査の評価ができる 2.病態生理とエビデンスに基づいて手術適応を説明できる 3.手術リスクの客観的評価が行える 4.病態生理に基づいて術前管理を説明できる 5.手術術式を局所解剖とともに説明できる 6.清潔操作も含めた外科基本手技が行える 7.術後患者の全身状態を評価し、問題点を指摘できる 臨床実習では、内分泌外科患者の診察によって得られる臨床所見とともに血液生化学検査、頸部エコー検査、CTやMRI検査、各種核医学検査、穿刺吸引細胞診などの所見から、内分泌系各疾患の病態生理を理解する。術前カンファランスにおいてケースプレゼンテーションを行い、手術適応について学ぶとともにその患者の最適な術式はどのような手術かを考えて貰う。さらに、手術に際して影響のある既往歴や合併疾患および諸検査所見から手術リスクを客観的かつ定量的に評価する手法を学ぶ。 可能な限り多くの手術に参加して各手術術式を実際に見学するとともに、局所解剖の理解を確実にする。また、鏡視下手術においては直視下手術との違いを学ぶ。手洗いやガウンテクニックなどに際しては徹底した清潔操作が求められる。 ミニレクチャーを通して内分泌外科に関連する最先端の医学情報を得るとともに新しい治療を考案する方法論を学ぶ。UpToDateなどのツールを活用し科学的根拠に基づいた思考を養う。レポートを提出し、知識の整理を行う。 |
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外科学 (呼吸器外科学) |
実 習 計 画
・呼吸器外科学の実習は付属病院で施行される。呼吸器外科の対象疾患は、肺癌、縦隔腫瘍、気胸、膿胸などでこれらに対する外科治療に関して学習する。手術実習だけでなく、高齢者、低肺機能患者など併存疾患を有する症例の手術にいたるまでのプロセス、術前管理、画像診断・術前診断に基づく手術適応の判断、周術期管理などについて学習し、肺癌を通して腫瘍学としての思考過程を学習する。 ・術前カンファレンスに参加し、画像診断、手術シミュレーションなどに積極的にかかわり、実際の手術に参加し、胸腔内の解剖についての知識を深め、整理する。 ・術後カンファレンスに参加し、画像所見、病理所見などを通して外科腫瘍学について理解を深める。 ・気管支鏡検査に立ちあい、麻酔方法、検査方法、内視鏡所見の取り方、気道のインターベンションについて理解を深める。 ・実習内にミニ講義、小テスト、口頭試問を行い知識の整理を行う。 ・自己学習にはUpToDate等、エビデンスに基づいた臨床医学情報ツールを活用する。 |
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外科学 (心臓血管外科学) |
実 習 計 画
心臓血管外科では、心臓弁膜疾患、冠動脈疾患、大動脈疾患、先天性心疾患、不整脈疾患、末梢血管疾患(動・静脈)などの循環器疾患に対する外科治療を行う。心臓血管外科におけるコンピテンス(学習アウトカム)を以下に示す。 1.循環器患者の診察と諸検査の評価ができる 2.病態生理とエビデンスに基づいて手術適応を説明できる 3.手術リスクの客観的評価が行える 4.手術術式を局所解剖とともに説明できる 5.清潔操作も含めた外科基本手技が行える 6.術後患者の全身状態を評価し、問題点を指摘できる 7.インフォームド・コンセントに参加し、その方法、条件を理解する 臨床実習では、循環器患者の診察とともに胸部X線写真、心電図、心エコー検査、心臓カテーテル検査、冠動脈造影、血管造影、CTやMRI検査、RI検査などの所見から、循環器系各疾患の病態生理を理解する。術前カンファランスにおいてケースプレゼンテーションを行い、どのような手術が必要なのかを考えて貰う。これは単なる疾患名に対応した術式の暗記ではなく、各疾患の病態を改善するためにはどのような手術が必要なのかを考えて貰う。さらに、手術に際して影響のある既往歴や合併疾患や諸検査所見から手術リスクを客観的かつ定量的に評価する手法を学ぶ。 2週間コース、4週間コースのいずれにおいても、患者の個別同意のもと、チームの一員として実際の診療に参加する。可能な限り多くの手術に参加して各手術術式を実際に見学するとともに、局所解剖や循環生理の理解も確実にする。手洗いやガウンテクニックなどに際しては徹底した清潔操作が求められる。 担当した患者に関して術前の検討から手術までをまとめ、カンファランスで発表するとともにレポートを作成する。抄読会や各種検討会より心臓血管外科に関連する最先端の医学情報を得るとともに、UpToDateなどでエビデンスに基づく臨床データを参照し、新しい治療を考案する方法論を学ぶ。できるだけインフォームド・コンセントに参加して、インフォームド・コンセントを行う上での必要条件、SPIKESについて理解する。 豚心を用いたウエットラボを定期的に開催しており、そこで冠動脈バイパス術や人工弁置換術や人工血管置換術などを実際に体験することができる。カリキュラムで定められた実習期間中だけでなく、夏期などの休暇中でも予め連絡すれば手術参加など追加実習の機会が得られる。その他、学会主催のセミナーなどに参加を希望する学生への支援を行っている。 |
| 産婦人科学 |
実 習 計 画
各病院それぞれ地域の特性、病院機能の特性により患者、疾患分布が異なるので、実習期間中に経験できる症例に偏りがあるときには、適宜他病院(付属4病院、連携施設など)に出向させることがある。 付属病院 1) 4週間を産科(生殖医学も含む)・婦人科(悪性腫瘍班、良性腫瘍班)に分けてローテーションを行う。 2) 産科・婦人科とも、専任指導医の下で病歴聴取、身体所見の取り方、内診所見の解釈を学ぶ。問題リスト、検査、治療計画の策定などを行う。 3) 産科では産科外来見学、分娩の見学、新生児診察の実際を学ぶ。婦人科では、手術に積極的に参画し、助手として手術の実際を経験する。術前術後管理を学ぶ。また生殖医学では人工授精や体外受精・胚移植、流産手術、小手術の実際を見学する。 4) カンファレンス・回診では症例のプレゼンテーションを行い評価を受ける。 5) 各臨床教員のミニレクチャーを行い、プレゼンテーション、口頭試問、評価を受ける。 6) プレゼンテーションや自己学習にはUpToDateなどのツールを積極的に活用する。 武蔵小杉病院 1) 4週間、産科・婦人科を分けずに同時に実習を行う。 2) 病棟チームに配属され、指導医(上級医)と共に約10人程度の患者を受け持つ。入院に際して婦人科固有の病歴聴取・身体所見(内診・超音波所見)の取り方と解釈、診断と治療計画の立て方を学ぶ。産科では、外来にて妊婦健診の実際を学ぶ。担当症例1例についてカンファランスで発表し、考察し、レポートとして提出する。 3) 手術や分娩および産褥管理の現場に参加する。機会があれば母体搬送の現場を見る。 4) 回診で多種にわたる疾患に関する考え方を学ぶ。共に週1回の抄読会で勉強会・小児科合同カンファランス・学会予演討議などに参加する。 多摩永山病院 1) 4週間、産科・婦人科を分けずに同時に実習を行う。 2) 病棟チームに配属され、指導医(上級医)と共に約10人程度の患者を受け持つ。入院に際して婦人科固有の病歴聴取・身体所見(内診・超音波所見)の取り方と解釈、診断と治療計画の立て方を学ぶ。担当症例1例についてカンファランスで発表し、考察と共に提出する。 3) 手術や分娩および産褥管理の現場に参加する。機会があれば母体搬送の現場を見る。 4) 週2回の回診で数多くの疾患に接する。共に週1回の抄読会で勉強会・小児科合同カンファランス・学会予演討議などに参加する。 千葉北総病院 1) 4週間、産科・婦人科を分けずに同時に実習を行う。 2) 病棟グループに配属され、指導医の下で屋根瓦式の指導を受ける。 3) 入院に際して、婦人科固有の病歴聴取・身体所見(内診・超音波所見)の撮り方と解釈、診断と治療計画の立て方を学ぶ。 4) 産科では分娩や産科手技の見学と新生児診察の実際、婦人科では手術に積極的に参画し助手として手術の実際を経験する。 5) 定期的なカンファレンス(術前カンファレンス、病理放射線カンファレンス、周産期カンファレンスなど)や勉強会、症例検討会に参加する。 6) 症例検討会では病棟グループ指導医のもと症例のプレゼンテーションを行い、実習終了時にレポートを提出、部長とのグループディスカッションにより評価を受ける。 |
| 小児科学 |
実 習 計 画
小児科は子ども達を対象とする科目であり、小児科医が子どものスペシャリストであることは間違いない。ところが、実は将来小児科以外の道に進む場合も、まったく子どもを扱わない医師はほとんどいないと言うことを知らなければならない。近年ではいわゆる初期臨床研修において小児科を全く回らないことも許されるようになってしまった。その場合はこのクリニカル・クラークシップが人生唯一の小児科実習ということになる。小児とどうコミュニケーションをとったらいいかも知らずに、たとえば外科医として子どもの手術治療を行うことは非常に困難であろう。小児科医は手術は行わない。あくまで外科医の仕事だ。内科医として地域医療に従事する場合も、子どもは一切診られないとなると地域の信頼を得るのはかなり難しい。眼科でも耳鼻科でも精神科でも小児を診療する場面があることを理解するべきである。 本実習ではこの4週間で小児医療の実際を体験することで患児、患者家族への医師としての適切な対応と小児の健全な成育の理解が出来るようになるために、基本的診察態度および小児の代表的な疾患についての知識と問題解決能力を習得することを目標とする。 まずは講義で経験することの出来ない“こどもの特殊性”を実際に臨床の現場で体験して欲しい。 【一般目標】 小児の診療を行うために必要な基本的知識、技能及び態度を習得する。 【行動目標】 1) 患児と家族に対する適切な配慮して病歴と身体所見を取れる 2) 患児の有する問題点を把握できる 3) 診断へのアプローチ(病歴と身体所見による病態理解、検査の適切な選択、検査所見の判断、それに基づく鑑別診断)を述べることができる 4) 小児の正常な成長、発達について述べることができる 5) 親子の心理関係や家庭環境などを把握し配慮することができる 6) 疾患予防の指導(予防注射の実際)ができる 7) シミュレーター機器を用いて小児の蘇生、救助法を実践できる 8) 日本での小児医療の現状を把握し、問題点を考えることができる 理解すべき疾患、病態: 小児科学全般(とくに小児感染症について)、新生児医学など |
| 精神医学 |
実 習 計 画
精神医学的診察と精神科における診断、検査、治療の実際にふれ、医学生として必要な事項を習得する。更には臨床現場を体験することで、精神医学への理解を深める。社会的ニーズを認識し、将来の専門性に関わらず、特に頻度の多い、統合失調症、気分障害、不安障害、認知症については、基本的な知識の整理にとどまらず、症状把握、初期治療、面接法、治療計画について理解を深め、プライマリーケアにおける基本的な診療技術を身につける。また面接手技を学び、医療面接の基本的コミュニケーションや精神症状に関連した情報の収集を出来るようにする。 具体的な実習内容は以下の通り。 外来実習: 外来初診における予診を通じて、医療者として適切な医療面接技術を理解すると共に、精神症状の捉え方、鑑別診断、治療手技を学ぶ。 病棟実習: 精神科病棟での実習では、入院患者の医療チームの一員として、患者への面接の実施や上級医による診察・検査に同席することで精神症状を的確に捉えることを学ぶ。精神科診断学に基づいた診断、治療方針、治療手技を理解し、電気けいれん療法(ECT)などの特殊な精神科治療について学ぶ。 一般病棟でのリエゾン実習では、身体疾患の治療における精神医学的関与、他領域の医療従事者との連携を学ぶ。 症例検討会・カンファレンス: 頻度の高い精神障害についての知識を深め、実習での体験と知識の統合を目指す。症例検討会・各種カンファレンスに参加することで診断・治療方針・問題点の抽出とその対応などについて検討を行う。知識の整理にはUpToDateなども活用し、EBMに基づいた学習を進める。 |
| 放射線医学 |
実 習 計 画
(1) CT検査の原理や適応、ヨード造影剤、検査に関する注意について説明できる。 (2) MRI検査の原理や適応、ガドリニウム造影剤、検査に関する注意について説明できる。 (3) 核医学検査の各種放射線医薬品の特徴と適応疾患について説明できる。 (4) IVR検査・治療の適応、手技について説明できる。 (5) 放射線治療の原理を理解し、主な放射線治療法を列挙できる。 |
| 麻酔科学 |
実 習 計 画
麻酔科学実習では、手術時の麻酔管理を中心にして、(1)患者の状態の評価、(2)心肺機能危機時の蘇生法、(3)重要臓器の機能維持法、(4)外科的侵襲と生体反応の把握、(5)侵害刺激の統御法を学習し、理解する。また、臨床麻酔の応用としてのペインクリニックの実際を経験する。 |
| 泌尿器科学 |
実 習 計 画 (感染症対策中はスケジュールが異なる)
泌尿器入院患者1名を受け持ち、当科で行った診断法、治療法が正しかった否かについての検討を主課題とする。その他、研修目標に記載した、カンファレンス、外来、手術室での実習を行う。 実習病院としての教室の特徴 ○ 日本医科大学泌尿器科はロボット・内視鏡手術、開創手術ともに技術水準は高く、全国の国立大学(現独立法人)の病院と比しても、患者数・手術数も多く、研修には最適の施設です。他大学との人的交流もあり、教室員比較的若年者が多く、全員明るく親切です。 ○ 特に泌尿器癌に関しては診断・治療のバラエティーも富んでいます。 ○ 他施設と比較して上手に手術が出来る泌尿器科医に早くなることを目標としています。 ○ 諸君が研修施設として選択して間違いのない施設です。 |
| 皮膚科学 |
実 習 計 画
皮膚疾患は、肉眼で病変を観察できる。皮疹の意味をどれだけ汲み取ることができるか? すなわち視診に習熟することがその基本であることをまず理解して欲しい。そのためには 1. 皮膚症状の最小単位である個疹(個々の皮疹)に関する基礎知識をまず身に付ける。 個疹の意味するところを理解できれば、病名をつけることはできなくても、患者さんの身体に起きている病態の把握には大きな間違いを犯すことはないであろう。 2. 個疹が理解できるようになれば、つぎのステップは病態に関する知識を深めることである。 紅斑や丘疹は通常、炎症を意味し、結節は沈着症や肉芽腫性炎症を意味し、腫瘤は細胞増殖性の即ち腫瘍性病態を表し、丘疹性の紫斑は血管の炎症の表現と考えられる。 個疹を見たら直ちに病理組織像が眼に浮かぶようになれば、視診のみで観血的な検査(生検など)や無駄な画像診断を省くことができるようになる。 3. 皮膚にあらわれる所見は必ずしも皮膚疾患(狭義の)であるとは限らない。皮膚所見が副症状である全身性疾患は数多くあり、これに関しては、最新の幅広い医学一般知識のたゆまぬ研鑽が望まれる。皮膚科の診察手技は我々医師にも、そして患者さん自身にもできる「見る」という一見簡単な作業ではあるが、これを視診の域にまで高めるためには他科の医師に負けない程の全科的知識が必要とされる。皮膚科医が皮膚科疾患のエキスパートであることは当然であるが、皮膚のことしか判らない医師では寂しい。したがって実習中は医学全般の勉学が必要とされるし、自主的に進んで全科的知識を身に付けて欲しい。また、勉学の際にはUpToDate anywhereなど大学で利用できるツールを大いに活用してEBMに基づく知識を身に付けてほしい。 個疹の充分な視診ののちに、皮疹の分布や経過を加味し、問診や検査で裏づけながら診断名を推敲していくことになる。 4. 皮疹は雄弁に物語る。皮疹が訴えるこの声に耳を傾け、皮疹を注意深く観察するのであるが、この際、無神経に「見る」のでも「観る」のでもなく、せめて「診る」ようにしなければならない。願わくば看るようにしてもらいたい。手(触診)と眼(視診)を駆使し、さらに患者さんには裸の皮膚を曝してみせて頂くわけであるから、細やかな暖かい配慮も必須である。皮膚疾患は汚いもの、みっともないもの、伝染りかねないものとして隠しがちになることが多い。皮膚科の患者さんが他科の患者さんとの混合病棟にいると肩身の狭い思いをしがちで、回復までの期間が長引くという。すなわち皮膚疾患には精神的要素も多分に含まれる。 また、ほとんどの患者さんが大部屋に入院されているので、他科の患者さんに対しても実習の際には十分に心を配ること。 欠席や遅刻する学生がまま見られる。患者さんにも失礼であるし、準備して待ち構えている我々も寂しい思いを禁じえない。実習態度は厳正に評価するのでそのつもりでいて欲しい。 5. 皮膚科学実習は一週間で外来実習と病棟実習を並行して行う。 病棟では入院患者(膠原病や血管炎をはじめとする全身性疾患、糖尿病性壊疽などの血行障害、皮膚感染症、水疱症、皮膚悪性腫瘍など)を受け持ち、受け持医とともに検査・診断し、治療に参加する。 紹介された患者さんに対する訪室は朝(朝食の頃に訪問し、朝食摂食量やバイタルを観察すると、その日の全身状態がうらなえる)や、午前中に受持医チームについて、または午後の実習後などに随時行えばよい。但し診察や処置は必ず受け持医と共に行うこと。手術や予定検査にも参加し、さらに他科受診などの際には患者さんに同行して、情報を得ることが望ましい。 受け持ち患者の疾患・病態について、清書でよく勉強すること。また、患者の個人情報の保守については細心の注意を払うこと。 外来では視診により数分の間に皮疹の性質を理解し、病態を把握し、原因を推測し、診断をつけ、疾患の説明をし、治療法を指導する皮膚科診療の現場を見て欲しい。 午後は専門外来における種々の検査・処置を見学し、外来手術にも参加する。 6. 入院患者さんの受け持ち・外来実習以外の責務として付属病院では、木曜日の教授回診時とその後のカンファランスにおいて受持患者のプレゼンテーションを求めることがある。また、各種ミニレクチャー、週末には受け持ち入院患者に関して勉強した事を踏まえて、実習全体に対する感想をレポートにして提出・試問する。付属病院以外の三病院では個別に定める。 7. クリニカルクラークシップに関しては皮膚科医局員全員が協力する。 病棟においては受持医のチームについて、実習を進める。 外来においては、午前は外来担当医(初診、再診)、午後はクリニカルクラークシップ指導医、専門外来担当医等があたる。短い期間であるが次ページに示した到達目標を是非、達成して欲しい。将来皮膚科に進まない学生が殆どであろう。今後味わうことのできない一生に一度の皮膚科クリニカルクラークシップが印象深く、意義深いものになることを願っている。 |
| 形成外科学 |
実 習 計 画
形成外科学(広義)は、下記の三分野を包括する外科系の一分野である。 形成外科(狭義):先天異常で失った組織の形成(マイナスから0へ) 再建外科:外傷や癌で失った組織の再建(0からマイナスになったものを0ヘ) 美容外科:さらなるQOLを求めた価値の付加(0からプラスへ) 主として体表面の形態や機能を扱う形成外科学では、創傷治癒や組織再生といった細胞・組織・臓器の生物学的な理解が必須である。このような基礎医学の基本的知識に基づき、形成外科の実習を行う。 形成外科学(広義)は診断学よりも治療学が中心となることが多いため、形成外科で扱う疾患の診断学については、関連科の知識が必須である(皮膚科、整形外科、乳腺科、頭頚部外科、救命救急科、小児科など)。ただし、外傷や熱傷、創傷の再建外科の分野では、診断学が大切であり、創傷をどのように診断して治療するかを体系的に学ぶ必要がある。 実習中は、学術カンファランス、臨床カンファランス、抄読会(Journal Club)、縫合実習に参加する。さらに担当の患者を受け持ち、病棟での診察、処置、手術に参加し、症例報告のレポート作成あるいはそれに準ずる課題を行う。 レポートの作成は、受け持ち症例の疾患や手術手技をテーマに取り上げ、考察を行う。例えば熱傷であれば、一般的な診断から治療方針の立て方、また治療方法についてまとめる。考察時にはUpToDateなどでの科学的根拠に基づいた資料の参照を推奨する。週の後半に行われた口頭試問において勉強した内容を報告する。 形成外科が行っている日常業務の中でも学生にとって特に大切なものは、創傷治療の基本を学ぶことと、外科手技の基本を学ぶことである。将来どこの科を専門として選択したとしても、本実習で学んだことは必ず役に立つと思われる。限られた時間ではあるが、最大限に知識を吸収するために、自己学習を行ってほしい。さらに関連科の医師や医療スタッフとのコミュニケーションも形成外科にとって大切であり、臨床医としての常識やルール、マナーなども学んでほしい。 |
| 整形外科学 |
実 習 計 画
整形外科の1週間コースでは、原則的に整形外科学領域の受け持ち患者を各1名担当し、担当医の指導の下に入院に際しての病歴聴取、基本的な全身、局所所見の取り方、検査・治療計画を作成する。 受け持ち患者の検査・手術には積極的に参加し、検査手技・手術手技を修得して、実際の処置・治療の実践と、整形外科的な見地に立った疾患への対処を実習する。更に、実習期間中には、受け持ち患者以外の症例の手術や機能訓練にも参加する。 整形外科的疾患は多岐にわたるため、短期間で疾患を網羅することは難しい。そこで、脊椎外科・関節(肩、肘、股、膝、足)外科・手の外科・腫瘍など、系統講義とは異なる実際の症例や典型的な症例の画像などの材料を用いてgroup learningを行う。これらの講義では、学生がマスターすべき課題・目標を設定して質疑応答を行うことで理解を高める。また、医局で行う各種カンファレンスに出席して、実際の症例における治療の方針や問題点、疾患の概念などを学ぶ。併せて自己学習時にはUpToDateなどを活用し知識を整理する。 実習終了時には、各自に受け持ち症例のプレゼンテーションをしてもらい、整形外科的疾患の知識の確実な把握を総合的にチェックする。 |
| 脳神経外科学 |
実 習 計 画
実習目標: 1)代表的な脳神経外科疾患の病態・検査・診断・手術法・術前術後管理を習得する。 2)脳神経外科分野における最新のトピックスを学ぶ。 実習概要: クリニカルクラークシップ一人ずつにチューター(講師担当)がつき、検査・診断・手術・レポート作成の指導にあたる。 クリニカルクラークシップはチューターから指示された1名の患者を2週間担当し、「ケースレポート」を提出する。 またクリニカルクラークシップは、各チューターがグループリーダーを務める病棟の主治医グループに所属し、グループを構成する脳神経外科専門医・レジデント・研修医と共に各グループの全患者の検査・手術・術前術後管理にあたる。学生は全ての教室カンファレンスに出席する。 クリニカルクラークシップの知識の習得に偏りが生じないように、Group Learning(GL)を施行する。 各GLは講義形式ではなく、学生参加型の工夫がなされている。 更に、脳神経外科に関する最新の話題と学生に、各1テーマずつ割り当て、各自図書館等で研究・調査させる。調査にはUpToDateを大いに活用する。この内容を2週間末に総合討論する。 2週間の実習で実習目標の達成を目指す。 |
| 救急医学 |
実 習 計 画
救急医学科では多発外傷、広範囲熱傷、頭部外傷、脳卒中、意識障害、急性中毒、急性循環不全、急性腹症、急性呼吸不全などを含めた様々な重症救急患者に対して病態把握・初期治療、入院後の検査・治療計画等の実習を行う。 学生は各々、チーム医療の一員として診療グループに加わり、実習を通して患者の病態把握・治療方針などについて学ぶ。患者搬入時のバイタルサインのチェックから始まり血液ガス分析、各種画像診断(放射線科との合同カンファレンスも含め)、呼吸・循環管理を学習し、初診時の診断および治療方針の決定について、診療グループ内で積極的に討論し、入院から治療までの一連の流れを体験し、その病態についての理解を深める。 また、心肺蘇生においてはシミュレータを用いてのICLS(Immediate Cardiac Life Support)を行い、心停止やショックの病態や治療を理解する。シナリオ実習(外傷模擬人形使用)やシミュレーション実習、時にドクターカー同乗実習を通して、救急患者の治療・管理について更なる理解を深める。さらに、災害医療や緊急医療支援などに関しても基本的知識を得るための講義や実習を行う。知識の整理にはUpToDateなどのEBMに基づいた情報検索ツールも活用する。 最終週の金曜日には、各自が経験した症例のまとめを発表し、チューターとのディスカッション(口頭試問形式)を行う。また、Mini-CEXやCC-EPOCを用いた実地的実習評価を行う。合否最終判断は口頭・記述試験にて決定する。 |
| 集中治療医学 |
実 習 計 画
心臓血管集中治療室では、各種重症疾患(とくに重症循環器疾患)に対して集学的な治療を行う。呼吸・循環動態を24時間体制でモニターしながら、必要に応じて緊急処置を行い、状態により人工呼吸器・人工透析・循環補助デバイスなどの機械的なサポートを行う。集中治療医学とは原疾患に併発した重要臓器障害に対して、集中的な管理・治療を行うことで、臓器機能を回復させ救命するための学問である。生きること死ぬことの源流を理解する教育の場でもある。短期間ではあるが、座学やシミュレーションでは体験できない生の現場を、医師となる前に是非体験してほしい。 |
| 総合医療学 |
実 習 計 画
実習目標 1) 初診患者の診断、1次・2次救急患者のトリアージ・緊急処置について理解を深める。 2) 頻度の高い主要症候に関して、適切な医療面接を行い、バイタルサインや診察をもとに鑑別診断ができる。 3) 診断に必要な検査計画(画像、生理学検査、血液・尿検査ほか)を立案する。 4) Common diseaseの症候、病態、診断・治療について説明できる。 5) チーム医療に参加し、他職種連携について理解を深める。 臨床実習では外来研修、病棟研修を1週間ずつ行い、いずれも短期間であるため、目標を決めて積極的に参加すること。指導医監督のもとで、状況により可能な範囲で問診や診察等を行うこともあります。 |
| 耳鼻咽喉科学 |
実 習 計 画
外来・病棟・手術室での診療の見学と実習、およびカンファランスに参加する。これらの耳鼻咽喉科臨床を通して、耳鼻・咽喉・口腔の構造と機能、およびその基本的な疾患の症候、病態、診断と治療を理解し、問題解決能力を修得する。 |
| 眼科学 |
実 習 計 画
眼科学の中で中心的な、医師として生涯を通じて接することの多い疾患を主に、実際の患者症例に触れ、感覚器科特有の検査法、内科的、外科的治療法による機能回復の過程を体験、学習する。 学習内容はコアカリキュラムに沿い、他科とも関連の深い、頻度、重篤度の高い疾患を中心に、検査法の実技実習、視機能異常体験実習、手術症例見学、外来診療見学を、少人数制講義を交えて行う。この中で「見え方」の改善が患者QOLに与える重要性を、知識、体験の両面から学ぶ。 外来診療では一般診療に加え、各専門外来を見学する。さらに術後回診において、各症例の臨床所見の実際と特に術直後の症例を見学する。 検査法として、屈折検査、眼圧検査、細隙灯顕微鏡検査、眼底検査、蛍光眼底撮影等を見学し、自覚的な「見え方」と他覚的な検査結果について理解を深める。実習では、細隙灯顕微鏡検査、眼底検査等をシミュレーターあるいは学生同士で行い、OSCE臨床で有用なレベルへの手技の向上を目指す。 手術に関しては、手術症例を1例ずつ受け持ち、各症例を手術室においてリアルタイムモニターで見学し、顕微鏡手術の実際を学び、術後経過については担当医とともに診察、評価、考察を行い、報告にまとめる。 感覚器科で重要な患者QOLの低下を、視覚障害体験実習キットを使用し実際の視覚障害の「見え方」を疑似体験する。 週末に学習の総まとめとして口頭試問またはレポートの確認を行い、各自理解度をチェックする。 |
| 病理学 |
実 習 計 画
病理診断学とは病気の本質を診断、考察する医学の一分野である。特に病気の原因、結果として生じた各臓器組織の構造上および機能上の変化をその対象としている。その中、病院病理診断科・病理部で日常的に行われている病理診断・細胞診判定は、実際の医療の現場で多くの患者様の治療方針の決定、予後の推定のためばかりでなく治療効果判定や治療法の変更にも無くてはならないものである。また、病理解剖は、剖検させていただくことによって臨床診断と病理所見の対比ばかりでなく、例えば輸液量が適当であったかなど、医学・医療を様々な視点からから学ばせていただける、最後の医療であるとともに未来の医学を拓く道を提供してくれる。 クリニカルクラークシップ中に病理診断学実習として、臨床各科で患者さんから採取された組織、手術で切除された臓器がどのようにして標本となり、診断されるのかを学ぶ。その中には術中の迅速診断、病巣局所からの細胞診も含まれる。実際の病理診断を見学・体験する事で、病理診断学に関する基本的な知識を習得する。また、医師として知っておくべき検体の取り扱い方、病理標本作製に関する知識を習得する。 さらに、本クリニカルクラークシップ期間中には、各学生あるいはグループごとに課題症例(過去の手術検体、病理解剖例など)が与えられる。学生は症例を自ら顕鏡、診断することで、その疾患の病理組織像のみならず、背景となる臨床病歴、画像所見、検査成績や当該症例の疾患の種類および診断、鑑別を要する他疾患についても学ぶ。また、担当症例に類似した疾患、自ら興味を持つ疾患の病理像についても同時に学習する。学習にはUpToDateなどの臨床情報も参照する。解剖例の場合、直接死因や主病変、合併症などについても、肉眼所見・顕微鏡所見を合わせて検討する。コースの終わりには、各学生あるいはグループごとに、パワーポイントを用いて担当症例についての報告会を行い、各自が持つ疑問点や意見を交換しあい、知識をより深めることに努める。報告会終了後、担当症例についてのレポートを作成し、提出する。 また、期間中に病理解剖が行われる場合には、これに参加することで具体的な剖検方法についての知識を得る。病理解剖についての意義、法的事項、事務手続きなどについて学ぶ。 1週間という短い時間ではあるが、医師として必要な病理診断学の最も基礎的な知識、技能、態度を習得し、医療における病理の役割を理解することを目的としている。 |
| リハビリテーション学 |
実 習 計 画
・指導医と一緒に病棟を回診し、これからリハビリテーションを行う患者さん、行っている患者さんを診察し、リハビリテーション計画を立て、リハビリテーション処方について学ぶ ・担当する患者さんのリハビリテーションを見学し、実際のリハビリテーションについて理解を深める ・担当する患者さんについて症例レポートを作成する ・リハビリテーション医学についての講義を受ける ・電気生理検査、嚥下造影検査・嚥下内視鏡検査、装具診などを見学する ・リハビリテーション科カンファレンスに参加する |