基礎医学

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生化学・分子生物学(代謝・栄養学)/代謝・栄養学
大石 由美子  大学院教授

 生化学・分子生物学は、生命現象を分子レベルで理解する科学です。
 現代医学では、病態の分子レベルでの理解が、検査や治療法の選択に必須であり、生化学・分子生物学の知識が、実臨床の場でますます重要となっています。
 私たちの生化学・分子生物学(代謝・栄養学)教室(旧生化学第一講座)は1936年の創設以来80年以上に亘り、多くの指導的な生化学者を輩出するとともに、臨床から大学院生・研究生を受け入れ、優れた臨床研究者を育ててきた伝統ある教室です。
 学部教育としては、医学部1年生の基礎医学総論、2年生の生化学講義・実習、栄養学講義、3年生の基礎配属を担当し、医学生に分子レベルでの医学の基礎とその臨床的意義を教育し、将来、医師として必須の知識と考え方を身につけることを目指しています。
 大学院医学研究科代謝・栄養学分野としては、生活習慣病やサルコペニアをはじめとした加齢関連疾患の病態をエピゲノム・トランスクリプトームのグローバル解析や、シングルセル解析などの最新の手法を駆使して解明し、新しい治療・予防標的を見いだすことによって、人類の健康と福祉に貢献することを目的として活発に研究をすすめています。
 大学院生または博士研究員(ポスドク)として、私たちと一緒に研究してくださる方を歓迎致します。バックグラウンドは問いません。熱意ある皆様のご連絡を、心よりお待ちしております。

学部教育

 個々の細胞のいのちは、巧妙かつ洗練された機序で成り立っています。生化学を学ぶ最大の目的は、この生命現象を分子レベルで理解することであり、あらゆる臨床医学の基礎となります。
 「基礎医学総論Ⅲ 生化学・分子生物学(代謝・栄養学)」では、生体を構成するアミノ酸やタンパク質、糖・脂質の構造と機能、酵素や生体エネルギーについて理解することを目指しています。
「生化学」では、生体構成物質の構造と機能、代謝の動態を中心にして、代謝異常の病態の基本の理解までを目標としています。また、実習を通して生体構成物質や酵素の性質について、手を動かすことにより方法論を含めた理解を目指しています。
 「栄養学」では、分子・細胞レベルでの代謝を基に、個体レベルでの栄養機能の知識を身につけ、さらに生活習慣病予防のための栄養の重要性、臨床栄養の基本を理解することを目標としています。
 また、第3学年の「基礎配属」では、研究室での実験に参加し、最新の生化学・分子生物学研究のおもしろさや魅力を体験することを目標としています。

大学院教育

生命科学領域や実臨床では、未解決の課題が数多く残されています。大学院では、これらの課題に気づき、問題点や「疑問」を仮説に変換して検証し、結果を論文にまとめるという一連の活動を通して、独立して研究を遂行できる能力を身につけることを目指します。さらに、次代を担うphysician scientistあるいは医学研究者として活躍できる人材を育てることを目標としています。
 具体的な研究内容としては、生体(あるいは組織)の恒常性と、恒常性の破綻によって生じる病態の分子機構を分子レベルで理解し、治療標的となる機序を見いだすことを目的としています。


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