■ 教室紹介:消化器外科の未来を担う外科医の育成
【2026年、新体制における方針】 当教室は、日本医科大学付属病院を中心に、千葉北総病院、多摩永山病院、武蔵小杉病院の4病院が緊密に連携し、診療・教育・研究を展開しております。2026年度より新体制へと移行するにあたり、私たちは改めて「真摯に臨床と研究に取り組む医師の育成」という原点に立ち返り、質の高い外科医療の提供を目指してまいります。
食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肝、胆、膵、脾といった消化器全般を対象に、外科腫瘍学を基盤とした広範な領域をカバーしています。
【診療の基本姿勢:断らない医療と、高度な専門性の追求】 私たちは、教室の伝統として「断らない医療」を重んじております。
• 集学的治療と救急対応:消化器癌に対する集学的治療、腸閉塞などの腹部救急疾患に、教室全体で積極的に取り組んでいます。
• 低侵襲外科の普及:腹腔鏡・胸腔鏡手術、内視鏡治療、およびロボット支援手術を診療に適切に取り入れ、患者さんの負担軽減と手術の標準化を推進しています。
• 個別化医療の探究:ゲノム医療やバイオマーカー探索を通じて、患者さん一人ひとりの病態に即した最適な治療を選択できるよう努めています。
【教育と研鑽:10年を見据えた体系的な歩み】 専攻医から大学院生、中堅医師に至るまで、それぞれの段階に応じた成長を支える体制を整えています。
• 初期3年間の研修:一般外科・消化器外科の基本的知識、技術、プライマリーケア、さらには内視鏡や超音波等の診断手技を習得します。
• 専門医取得後:臨床経験を重ねつつ研究にも携わり、学位取得や国内外留学を通じて視野を広げ、卒後10年を目安に「General Surgeon」としての研鑽を深めます。

外科学(消化器外科学) /
消化器外科学
大学院教授 松田 明久
-
分野 (教室) の概要
消化器外科では、臨床医学に直結し、先端医療を含めた臨床的および基礎的研究を中心に行っています。外科腫瘍学を基本に、消化器全般(食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肝、胆、膵、脾)、内視鏡外科的治療・集学的治療を中心とした治療成績向上のための臨床研究および手術侵襲の病態解明を行っています。とくに癌治療においては、集学的治療を目指し、化学療法に対する感受性の研究、テーラーメイド治療の探求、治癒過程における腫瘍増殖因子の役割、消化器癌進展における腸内細菌叢の意義、食道・胃癌・大腸癌の遺伝子研究によるバイオマーカーの探索、肝癌発生の分子生物学的解明、膵癌転移機構の解明、などを行っています。
-
主な研究活動
- 鏡視下手術、内視鏡外科手術、ロボット支援手術を含む低侵襲消化器外科治療に関する教育・研究
-
低侵襲手術の技術向上、安全性向上、および標準化に関する研究
-
消化器外科領域における手術教育、技能評価、トレーニングシステム構築に関する研究
-
手術侵襲、生体反応、炎症・免疫応答に関する基礎的・臨床的研究
-
虚血再灌流障害、敗血症、重症感染症の病態解明と治療戦略に関する研究
-
術後合併症の発症機序解明、予防、早期診断に関する研究
-
周術期管理、ERAS、多職種介入による術後回復促進に関する研究
-
消化器外科感染症、SSI対策、感染制御に関する研究
-
食道癌、胃癌、大腸癌に対する外科治療成績向上に関する研究
-
肝胆膵領域悪性腫瘍に対する外科治療および集学的治療に関する研究
-
消化器癌に対する化学療法、術前治療、術後補助療法に関する研究
-
消化器癌の個別化治療、precision medicine、ゲノム医療に関する研究
-
消化器癌の発癌機序、浸潤・転移・再発機構の分子腫瘍学的解析
-
消化器癌の予後予測、治療効果予測、耐性獲得予測に関するバイオマーカー探索研究
-
liquid biopsy、cfDNA、ctDNAなどを用いた診断・治療モニタリングに関する研究
-
消化器疾患に対する病理学的、分子生物学的研究
-
閉塞性大腸癌に対する大腸ステント治療、bridge to surgery、緩和治療に関する研究
-
腸閉塞、腹膜炎、消化管穿孔など急性腹症に対する臨床研究
-
消化器外科救急、oncological emergency、Acute Care Surgeryに関する研究
-
各種臨床データベース、疾患登録、NCD、DPCを活用した臨床疫学研究
-
希少疾患や高難度症例を含む消化器外科疾患の治療成績に関する研究
-
システマティックレビュー、メタアナリシスによる外科エビデンス創出に関する研究
-
臨床活動のご案内