急性胆嚢炎・閉塞性黄疸
1.緊急性と治療の重要性
急性胆嚢炎および閉塞性黄疸は、迅速な診断と治療が求められる救急疾患です。急性胆嚢炎は進行すると胆嚢穿孔や敗血症を引き起こし、生命に関わる可能性があるため、早期の治療介入が必要です。閉塞性黄疸は胆道閉塞による肝機能障害や胆管炎を引き起こし、重症化すると多臓器不全に至るリスクがあります。そのため、当科ではこれらの症例を昼夜問わず必ず受け入れ、迅速に診断・治療を行う体制を整えています。
2.治療方針と連携体制
当科では、急性胆嚢炎・閉塞性黄疸に対して、手術や穿刺ドレナージによる外科的治療だけでなく、消化器内科と連携し、内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)による内視鏡的ドレナージを積極的に実施しています。これにより、外科手術が困難な症例や緊急の胆道ドレナージが必要な患者にも、迅速に対応することが可能です。さらに、集中治療を要する場合は救命救急科と連携し、領域横断的なチーム医療を構築することで、重症例にも万全の体制で対応しています。
3.当科の強み
当科の最大の強みは、急性胆嚢炎・閉塞性黄疸症例に対し、昼夜を問わず必ず受け入れる救急対応力と、多職種・多診療科連携による包括的な治療を提供していることです。特に急性胆嚢炎に対する手術経験は豊富で、日本内視鏡外科学会技術認定資格を持つ肝胆膵スタッフが担当し、低侵襲(腹腔鏡下)を執り行っております。閉塞性黄疸においても、胆道ドレナージから外科手術までの一連の流れをシームレスに実施できるため、患者の状態に応じた最適な治療選択が可能です。
急性胆嚢炎・閉塞性黄疸でお困りの場合はぜひ当院へご一報下さい。昼夜を問わず必ずお受け致します。