キャンサーボード症例検討会
- キャンサーボード症例検討会とは、がん患者の病態に応じたより適切ながん医療を提供できるよう、キャンサーボード(手術、放射線診断、放射線治療、薬物療法、病理診断及び緩和ケアに携わる専門的な知識及び技能を有する医師その他の専門を異にする医師等によるがん患者の症状、状態及び治療方針等を意見交換・共有・検討・確認等するためのカンファレンスのことをいいます。また、がん診療教育の場でもあり、臨床倫理的、社会的な問題を解決するための、具体的な事例に則した、患者支援の充実や多職種間の連携強化を目的とした院内全体の多職種によるカンファレンスでもあります。
- 当院では、「がん診療連携拠点病院等の整備について」(厚生労働省健康局長通知)(平成30年7月31日) に基づき、がん診療連携拠点病院の指定要件として、キャンサーボードを設置、当センターが実施主体となって月1回以上開催しています。
キャンサーボード症例検討会を実施するにあたっては、以下の点に留意しています。
- キャンサーボードには治療法(手術療法、薬物療法、放射線療法等)となり得る診療科の複数診療科の担当医師および、腫瘍内科医、放射線診断医、放射線治療医、精神科医、緩和ケア担当医師や病理医などが参加しています。AYA世代がん患者、希少がん患者の治療方針決定のための重要なカンファレンスでもあります。
- 歯科医師や薬剤師、看護師、管理栄養士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士等の専門的多職種がしています。
- 治療方針だけでなく、臨床倫理的、社会的な問題にも対応するカンファレンスです。
- キャンサーボードで検討した内容については、電子カルテに記録の上、関係者間で共有しています。