がん診療センター

外科)中村先生写真 当院は2015年に厚生労働省から「地域がん診療連携拠点病院」の指定を受け、千葉県のがん診療の中核病院として多くの患者さんのがん診療に携わってきました。がん診療の特徴はその疾患を扱う診療科が多いこと、また手術、化学療法、放射線治療など集学的な治療を行うことなどから、診療科の枠を超えた横断的な診療体制が必要とされます。さらに、単に病気としてのがんを治療するだけではなく、患者さんからの相談をうける、がん治療に関する最新の情報を提供する、地域の医療機関と連携して診療にあたる、患者さんのご家族のサポートをする、緩和医療を提供する、患者さんが互いに集い情報交換できる場を提供する、データを収集し登録する、など多くの役割を担っています。これらの業務が円滑・迅速に行えるように全体を統括しているのが「がん診療センター」です。以下に活動の概要を示します。

【 治 療 】
1.手術
 5大がん(肺、胃、大腸、肝、乳がん)に食道がん、膵臓がん、胆道がん、膀胱がん、前立腺がん、子宮がん、卵巣がん、皮膚がん等を加えると年間1200件以上の手術を専任スタッフがチームを作って行っています。当院では、がんの根治性を求めるだけでなく、術後のQOL(quality of life、生活の質)に配慮し、通常の胸腔鏡下手術や腹腔鏡下手術に加えて、手術支援用ロボット(DaVinci、ダヴィンチ)2機を用いた低侵襲手術、すなわち体に優しいきめ細やかな手術を行うことを特色にしています。

2.化学療法(抗がん剤治療)
 入院のみならず、外来でも安全・快適に抗がん剤治療が受けられるよう「輸液療法室」を備えており、専任の医師・看護師・薬剤師を配して年間6000件以上の化学療法を行っています。

3.放射線治療
 乳がん、肺がんをはじめ、前立腺がん、直腸がんに対して年間200件以上の放射線治療を行っています。

【 緩和ケア 】
 あらゆる段階のがん患者さんのさまざまな悩みに対応できるように専任の緩和ケアチームが組織され、治療早期からの緩和ケア介入を目指して積極的に活動を行っています。

【 遺伝診療外来 】
 がん診療は日進月歩であり、最近ではがんゲノム医療が注目されています。当院では「遺伝診療外来」を開設し、国が推進するがんゲノム医療に対応しております。

【 相談窓口 】
 がん相談支援センターではがんに係るさまざまな悩み・疑問に対してご本人のみならずご家族に対しても相談を受け付けています。年間2000件以上の相談実績があります。

【 その他 】
 講演会(がんに関する最新のトピックスをゲストスピーカーに講演していただいています。いままで90回開催しています。)
患者サロン(患者さんやご家族同士が集える場を提供しています。毎月開催。)

日本医科大学千葉北総病院のがん診療に今後もますますご期待ください。

日本医科大学千葉北総病院 副院長
がん診療センター長
外科・消化器外科 部長
中村 慶春

使命

がんに関して、診療、教育、啓発、相談支援、登録などを統括的に行います。

  • 安全で効果的な外科療法、化学療法、放射線療法、緩和ケアの実施
  • キャンサーボードにおける集学的治療の導入
  • がんに関する知識の普及
  • がん診療に係わる人材の育成
  • 相談支援の充実と実施
  • がん登録の実施と登録情報の分析、発信
  • クリニカルパスの推進
  • がんに関する先進的な研究の促進

組織図

がん診療センター組織図

がん診療センター発足記念撮影(2015年6月1日)

 がん診療センター発足記念

Our Mission to Cancer

Our Mission to Cancer vol4
(PDF:779KB)
Our Mission to Cancer vol3
 (PDF:862KB)
Our Mission to Cancer vol2
(PDF:832KB)
Our Mission to Cancer vol1
(PDF:792KB)