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形成外科

青あざ(異所性蒙古斑・太田母斑)の治療

青あざの正体とは?

青あざの正体とは

 一般的に「青いあざ」という場合には、打撲などのあとに一時的に青紫色に腫れてしまう「青たん、うちみ」と、何もしていないのに生まれつきある、もしくはだんだん勝手に現れてくる「あざ、母斑」の2種類があります。前者の「うちみ」の場合は、皮膚の下にたまった一時的な出血が原因であり、数週間で勝手に消えていくことが多いので大きな問題は残りません。しかし後者の「あざ」の場合は治療なしに消えることは原則なく、見た目が気になる場合には何らかの治療が必要となります。
 実は「青あざ」「茶あざ」「黒あざ」の正体はすべて「メラニン」と呼ばれる黒っぽい色素が原因です。では同じ「メラニン」が原因なのに、どうして色味が違って見えるのでしょう?答えは「皮膚の中での深さが違うから」です。

青あざの正体とは2

 深さがちがうとレーザーの効き方が異なります。当院で治療に使用している「Qスイッチ付アレクサンドライトレーザー(ALEXⅡ®)」はこの中でも真皮内(青く見える深さ)のメラニンにダメージを与えるのに適した設定となっています。だから同じメラニン系病変である、「茶あざ」や「黒あざ」にはあまり効かず、「青あざ」によく効くのです。

青あざの種類

 青あざ(医学用語で真皮メラノサイトーシス)には大きく分けて4種類があります。赤ちゃんに生まれつきある「蒙古斑/異所性蒙古斑」、片側の顔にだけ現れる「太田母斑」、小さくて青い「青色母斑」、しみのように見える「後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)」、の4つです。このうち医療保険内でレーザー治療が可能なのは「異所性蒙古斑」「太田母斑」の2疾患となっています。

青あざの種類

太田母斑とは?

 太田母斑太田母斑(おおたぼはん)とは、1939年に日本人の太田正雄先生が世界で初めて報告した青あざの一種で、英語でも「Nevus of Ota」と呼ばれる日本人の名前がついた母斑です。日本人を含む黄色人種の女性に特に多いと言われています。 
 生後すぐに現れる「早発型」と思春期に現れる「遅発型」の2種類が知られています。特徴は、顔の片側(まれに両側)のおでこ〜目のまわり〜頬〜上くちびるといった領域に限って現れる点状の青あざであるということです。日本では1000人に1−2人の発生率とされています。一度発生すると、自然消退することはありません。レーザー治療がよく効くとされています。目の白目部分が青くなることもよくありますが、こちらには眼球へのダメージを考えレーザー治療ができないので、現在の医学では治療が難しい部分となっています。 

異所性蒙古斑とは?

 異所色性蒙古斑

 生まれたての赤ちゃんのおしりの青あざを「蒙古斑」といいます。英語では「モンゴリアンスポット(mongolian spot)」といい、「蒙古」=「モンゴル人」=アジア人、という意味なので特に日本人を含むアジア人のおしりにはほぼ100%存在すると言われている青あざです(黒人では80−90%、白人では1−20%と言われています)。おしりの青あざであれば、96−97%の人で10歳ごろまでに自然消退すると言われていますので、特に治療なく経過を見てかまいません。 
 ただ「おしり以外にできた青あざ」は「異所性蒙古斑」と呼ばれ、自然に消える可能性は少ないと言われています。「異所性」とはおしり以外にできた、という意味です。異所性蒙古斑は、レーザー治療が効く可能性の高いあざです。

青あざの治療法~レーザー治療についてから

 青あざは見た目に目立つということ以外には特に体の中の病変と関連しやすいといったことは報告されていません。レーザー治療がよく効くとされています。手術は一般的にあまり行われず、飲み薬や塗り薬などの治療も行われません。医療用レーザーにはいろいろなものがある中で、青あざにはQスイッチ付アレキサンドライトレーザーとQスイッチ付ルビーレーザーが適応とされ、太田母斑と異所性蒙古斑に限っては保険診療が可能です。 
 「自分のあざは何色のあざ?診断は?レーザーは効く?保険適応?自費??」など、あざ(母斑)の診断及び治療法の選択には、まず形成外科医、皮膚科医の診察が必要です。ご相談だけでも可能です。どうぞお気軽に、「血管腫・あざ外来」にお尋ねください。 
 また市町村によっては、ご年齢・保護者の所得に応じて※乳幼児医療費補助が適応となることもあります。 

※小児医療費助成事業(川崎市・横浜市の場合);小学校6年生まで 
※子ども医療費助成制度(世田谷区・目黒区);15歳まで 
※児童医療費助成制度(大田区);15歳まで 

(なお、当院では保険診療適応疾患のみのレーザー治療を行っており、自費の保険適応外疾患はレーザー治療しておりません。 

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