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形成外科

耳の異常【埋没耳・立ち耳・折れ耳・副耳・耳瘻孔】

耳介変形について

生まれつきの耳の変形には、「埋没耳」「立ち耳」「折れ耳」「副耳」「耳瘻孔」など様々なものがあります。いくつかの耳介変形は、新生児期・乳児期であれば、矯正装具をしばらく装着することで正常に近い状態に矯正できることがあります。矯正治療は、生後できるだけ早く開始する方が効果的なので、可能な限り早く形成外科を受診してください。
もし、矯正治療が困難な場合や、治療を受けずに成長した場合は、手術により耳の形を整えます。

埋没耳とは

袋耳とも呼ばれ、耳介の上部分の軟骨が変形して側頭部の皮膚の下に埋まったような状態です。埋没耳日本では400人に1人の割合で、男女比は2−3:1、左右差は右:左=2:1、両側性が約30—40%です。

立ち耳とは

耳介が側頭面から離れ、耳が正面を向いて立っているように見える耳のことです。側頭部と耳介の角度が30度以上である場合を立ち耳といいます。
たち耳
日本では『よく聞こえる耳』などと言われほとんど気にされませんが、西欧では悪魔を連想させるなどの理由から敬遠され、耳を寝かせる手術が行われることがあります。

折れ耳とは

耳の上の部分が前方に折れ曲がっている状態です。
折れ耳

副耳とは

副耳(ふくじ)は生まれつき見られる耳の前や頬にイボ状に突起したものです。片側の耳前部に1個だけ存在することがほとんどですが、時には両側に存在する場合や複数個存在する場合があります。またイボ状ではなく、ヘソのように凹んだタイプもあります。出生1000に対して15の割合で発症すると言われ、比較的発症頻度の高いものです。遺伝性のこともあります。副耳は皮膚のみではなく軟骨を含むことも多く、耳本体に近い場合には副耳と耳の軟骨同士が深部でつながっていることがあります。
副耳
治療法としては、小さいものや軟骨を含まないものは、出生直後に無麻酔で絹糸やナイロン糸で根本をしばります(結紮術)。すると、副耳の先端に血流が行かなくなり、壊死して10日から2週間で自然に脱落します。
軟骨を含むものは、結紮しても不完全に隆起が残ることがあり、皮ふの下の軟骨を含めて切除して、きれいに縫合(切除術)することをお薦めします。手術を全身麻酔で行う場合は、麻酔の安全性が高まる1歳前後以降が良いでしょう。

耳瘻孔とは

生まれつき耳の周囲に小さな穴が開いていて、その下方に管(または袋状)があり、その管の先端は耳介軟骨で終わっているものを言います。これは耳を形成する時の異常により生じたものと言われています。耳の異常の中ではかなり頻度の高い疾患の1つです。遺伝性のみられるものもあります。
左右ともにみられることが多いです。穴があるだけで症状のないときは治療をする必要はありません。しかし穴の周りが赤く腫れたり,穴から膿が出たりするような炎症を繰り返すときには治療が必要です。炎症は慢性化すると、耳前部や耳後部に膿瘍(不良肉芽)がみられることがあります。また、耳瘻孔のある方の顔面が感染により腫れたりすることもあります。このような症状は、乳幼児から成人まですべての年齢層でみられます。
感染を起こしたことのない耳瘻孔の場合は、そのまま様子みても差し支えませんが、一度でも感染を起こしたことがあれば、再感染を起こす確率が高いので手術による摘出をお勧めます。
耳瘻孔
成人の場合、外来通院で局所麻酔下の摘出手術が可能ですが、幼少時は手術中の安静が必要となるため、全身麻酔下で行うことが多いです。全身麻酔下で行う場合は、数日の入院が必要になります。
手術は、耳瘻孔を含めて管状や袋状のものを全て取り去ります。稀に耳のうしろの切開や大きな切開が必要になることもあります。傷は丁寧に縫合し、抜糸は術後1週間程度で行います。
※詳しくは、「先天異常外来」(月曜日から金曜日午前)にご来院ください。
※折れ耳・埋没耳の治療の患者さんは金曜日午前中にご来院ください。詳しくは、「先天性耳介変形(埋没耳や折れ耳)に対する早期治療」頁へ。


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