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形成外科

「リンパ浮腫」の手術や治療とは

これってリンパ浮腫??

 心臓から送り出された血液は、最終的に毛細血管からでて各細胞に栄養を届けます。 そののち、90%の水分は静脈系に還っていきますが、残りの10%はリンパ管を介して蛋白質などと共に心臓へ戻っていきます。

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  この事から分かるように、浮腫みの原因は静脈系または内科的疾患であることがほとんどです。全身や両側の手や足が急にむくみだした場合、心不全、腎不全、肝不全、甲状腺機能低下症、低蛋白血症(低栄養)、廃用性浮腫、薬剤性浮腫(抗がん剤、カルシウム拮抗薬)、肥満・脂肪性浮腫、起立性浮腫、炎症性浮腫、血管性浮腫(Quincke浮腫、遺伝性血管性浮腫)などが内科的原因として挙げられます。
 また、むくみと同時に痛みを伴う場合は、深部静脈血栓症や蜂窩織炎などが考えられ、下肢静脈エコーや血液検査、CT検査が必要です。

 しかし、生まれつきリンパ管に奇形が存在していたり、乳がん、子宮頸がん・体がん、前立腺がんなどの手術(リンパ節郭清術)後や、抗がん剤治療中にリンパ流が滞ることがあり、リンパ浮腫の原因となります。リンパ浮腫の潜在的患者数は10~15万人程度と言われており、今後さらに増える可能性があります。

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リンパ浮腫の診断

 心不全等の内科的疾患や、静脈瘤や深部静脈血栓症等の静脈系の疾患を除外し、やはりリンパ浮腫が疑われる際は、さらに検査を進めていきます。
当院では、関東労災病院放射線科にご協力頂いており、①リンパシンチグラフィー、②SPECT-CTの検査の予約を取り、後日当院外来で残存するリンパ管の機能・病期・重症度の結果説明をします。

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リンパ浮腫の治療法

 むくんでいる手や足の挙上と、肥満傾向のある方には減量などの生活指導をします。
さらに、
弾性包帯やストッキングでの圧迫療法、リンパドレナージ、運動療法、スキンケアなどの複合的理学療法
②リンパ管静脈吻合、リンパ節移植による手術加療
に関して、検査所見から患者さんに合わせたより良い方針を検討します。

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【リンパ管静脈吻合・リンパ節移植の適応】
圧迫療法のやりづらい陰部の浮腫がある場合や、蜂窩織炎を繰り返している場合はリンパ管静脈吻合等の手術療法の良い適応と考えられています。 また近年では予防的リンパ管静脈吻合といった、リンパ浮腫が発症する前に手術介入を行うことで、リンパ浮腫の発症を抑えられたという研究もあり、手術適応が広がる可能性があります。

【手術療法の限界】
リンパ管静脈吻合やリンパ節移植で浮腫が改善する方はもちろんいますが、まだまだ発展途上の手術手技であり、その効果に関しては患者さんの個人差に依るところが大きい印象です。また吻合後のリンパ管の開存率は40%程度とも言われており、世界的に研究および議論が継続中です。つまり補助的な効果を期待するに過ぎない側面があることに注意が必要です。 患肢挙上や圧迫療法等の複合的理学療法に関しては現在のところ一生継続しなければならないと考えられています。

【弾性ストッキング等の保険適応に関して】
医師の診断に基づき、弾性ストッキング等の着衣を購入する際は、1年に2回計4セットまで療養費としての申請が可能です。

受診から検査、治療まで

  • 当科受診のためにお電話で予約をお願いします。その際、もしかかりつけの病院がある際は診療情報提供書や検査画像等を頂いてきてください。
  • 受診時に身体診察の後、必要な検査をオーダーします。
  • 内科疾患の可能性がある際は、内科へ御紹介します。
  • リンパ浮腫が積極的に疑われる場合は、関東労災病院でSPECT-CT、リンパシンチグラフィー検査の予約をお取りします。
  • 関東労災病院放射線科にて検査していただき、結果は当院へ郵送されますので、後日外来受診時に結果説明と方針の決定を行います。


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手術入院後のながれ

月曜日または土曜日:入院、麻酔科診察
火曜日:手術
水曜日または木曜日:退院
金曜日:リンパ浮腫専門看護師よりセルフドレナージ法の指導

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お問い合わせ

お問い合わせ先・時間

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※診療への影響を避けるため、緊急時を除く診療科へのお問い合わせ等は上記の時間内にしていただきますようご協力をお願い致します。

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