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血管腫・血管奇形に対するチーム医療

はじめに

 一般的に「赤あざ」と呼ばれる疾患は、血管腫・血管奇形と呼ばれる血管の異常です。治療方法は疾患の性質によって様々です。当院では形成外科だけではなく、院内の他の科と連携しながら、ひとりひとりの患者様に最適な治療を選択し、提供できるよう努めています。

いろいろな血管腫(分類)

 国際的に使用されている血管腫・血管奇形の分類、ISSVA分類では主に下の表のような分類があります(わかりやすいよう簡略化しています)。

血管異常分類

 血管腫・血管奇形の種類によって性質(自然に消える傾向か、治療なしではずっと残るか)や病変の深さ(皮膚の浅い層にあるか、深い層にあるか)が異なるため、医師が診察の上診断し、適切と思われる治療方法を選択します。
 例えば乳児血管腫ではおくすりの内服やレーザー治療、場合によっては手術が必要となります。毛細血管奇形ではレーザー治療が主な治療法となります。リンパ管奇形・静脈奇形では硬化療法が選択されることが多くあります。

 適切な診断のために、まずは形成外科をご受診ください。

いろいろな治療法

 治療方法は 多岐にわたります。当院では各種治療を、最も得意とする科が行います。

(1)レーザー治療(形成外科)

対象疾患:毛細血管拡張症(単純性血管腫)、乳児血管腫

 当院では2018年6月よりシネロン・キャンデラ社製の「Vbeam2」という色素レーザーを導入し、治療を開始しました。患者様のご年齢や血管病変の範囲によって、日帰り局所麻酔の場合と入院全身麻酔の場合があります。レーザーは皮膚の浅い層までしか届きませんので、表面に赤みのある病変(いわゆる「赤あざ」)によく効き、副作用が少ない治療法です。その一方、厚みがある病変や、皮膚の深い層にある病変には効果がないため使用できません。健康保険及び乳幼児医療費助成の適応です。


(2)内服治療(小児科)

対象疾患:一部の乳児血管腫

 2013年に日本で認可されたヘマンジオルシロップRは一部の乳児血管腫には非常によく効く治療法です。2019年1月にアメリカ小児科学会から発表された「乳児血管腫ガイドライン」でも第一選択とされており、今後更に使用が拡大されると思われる内服薬です。ただしもともと大人の高血圧治療薬として使われてきたおくすりであることからもわかるように、血圧が下がりすぎるなどの副作用も心配され、慎重な使用が必要です。当院では小児科の診察後、1週間入院しておくすりを飲んでも大丈夫かどうかを判断してからの治療開始となります。その後も1ヶ月に一度小児科の診察を受けていただきながら、なるべく安全におくすりを使用できるよう努めています。健康保険及び乳幼児医療費助成の適応です


(3)硬化療法(放射線科)

 対象疾患:リンパ管奇形(LM)、静脈奇形(VM)など

 皮膚の深い層にある血管やリンパ管のかたまりには、皮膚表面から照射するレーザーは届かないため手術もしくは硬化療法が適応となります。硬化療法は特殊な注射薬をかたまりの中に注射し、わざと炎症を起こして治癒させることで血管を潰していく治療法です。手術に比べて傷を残しにくいことがメリットです。処置中に血管の走行を特殊な放射線機材で確認しながら注射を行う必要があるため、当院では放射線科にて治療をお願いしています。現在は健康保険及び乳幼児医療費助成が適応となりません。


(4)手術(形成外科)

対象疾患:全疾患

 外科的な手術治療は病変を切除し単純縫縮、もしくは皮膚移植などで覆う治療です。様々な血管病変に対応することができ、すぐに結果が出ることがメリットですが、血管病変は手術時大量出血する可能性があること、目立つ傷を残す可能性があることから、他の治療法を行って結果が出にくい場合の最終手段となることが多いです。手術は原則入院、全身麻酔下に、形成外科が担当して行います。健康保険、乳幼児医療費助成、場合によっては高額医療費助成が適応です。

院内でのチーム医療

当院では患者様により適切で安全な治療を受けていただくため、院内各科と連携しながら治療を行っています。 血管腫の診断及び治療法の選択には、まず形成外科での診察が必要です。治療すべき状態なのかどうか、治療にはどのようなリスクが伴うのか、治療しなければどうなるのかなど、ご相談だけでも可能です。どうぞお気軽にお尋ねください。


血管腫チーム医療

 当院では患者様により適切で安全な治療を受けていただくため、院内各科と連携しながら治療を行っています。 血管腫の診断及び治療法の選択には、まず形成外科での診察が必要です。治療すべき状態なのかどうか、治療にはどのようなリスクが伴うのか、治療しなければどうなるのかなど、ご相談だけでも可能です。どうぞお気軽にお尋ねください。


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