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形成外科

手足の先天異常【多指症(多趾症)と合指症(合趾症)】

 人の手や足の発生は、お母さんのお腹の中にいる胎生4週から7週にかけて、上肢が形成され、その1週後に下肢が形成されます。手や足を形成する過程で、発育が止まったり、骨が分かれなかったり、指が多く出来てしまったなどにより、手足の先天異常が引き起こされます。妊婦健診中の超音波の検査で、四肢の先天異常に気がつく場合もあれば、生まれてから初めてわかる場合もあります。
 先天異常の程度は様々で、ものを掴むことや、歩くことの機能に障害をもたらすものから、機能には影響せず整容面の問題のみのこともあります。四肢の先天異常の分類は細かくなされており、(手の先天異常分類マニュアル 日本手外科学会先天異常委員会 改訂版 2012 年)専門の医師の診察が必要になります。レントゲンや超音波などの検査機器を用いて、手や足の骨・腱・軟部組織・皮膚のどこに異常があるかを把握した上で、最適な治療法を決めていく必要があります。
 補足となりますが、手のゆびを「指」、足のゆびを「趾」で表記します。四肢の先天異常の中で、特に合指(趾)症・多指(趾)症は発生頻度が高いため、詳細を示します。

多指症(多趾症)について

多指症(多趾症)とは

正常より指(趾)数が多い状態をいいます。過剰指(趾)が完全な指(趾)の形をしているものから、小さなイボのようにわずかに突出しているものなど様々なタイプがあります。手足の生まれつきの異常のなかでもっとも頻度が多く、手では母指に多く、足ではⅤ趾に多く見られます。

多指症(多趾症)

治療時期

一般的には満1歳以降に手術が行われます。

治療法

手では、過剰の指が痕跡的に突き出るものから、ぶらぶらする指が細い茎でつながっているもの(浮遊型)、完全な指の形を示すものまであります。本来の指が正常に近い大きさであり、過剰な指が小さければ単に切り取ってしまうだけの簡単な手術で済みます。本来の指が小さい時は、過剰な指の一部をあわせて、なるべく正常な指の大きさになるようにします。また、筋肉の移行や、曲がった骨を切って角度の調整を行うこともあります。
足の場合ではⅤ趾に多いこともあり、動きの機能を直すというよりも見た目の形態を整えることを目的として手術が行われます。

治療の効果

多指(趾)症の形によって異なりますが、幼少時期の手術であるため、成長に伴い爪の変形や指の曲がりなどが生じる場合があります。変形の程度によっては、追加の修正手術が必要となる場合があります。いずれにしても専門医のもとで適切に治療がなされれば十分に機能する指の獲得が可能です。

合指症(合趾症)について

合指症(合趾症)とは

隣り合った指(趾)の一部または全部が癒合(くっついている)した形態の異常です。皮膚と軟部組織だけが癒合している皮膚性合指(趾)と、骨も癒合している骨性合指(趾)に分けられます。
片側性が多く母指を含むものは稀です。
発生頻度は多指(趾)症についで多く、手では中指―環指間、足では第2−3趾間に多く発生します。

治療時期

一般的には生後1歳前後にくっついている指(趾)の分離手術を行います。。

治療方法

軽度の症例では、周囲の皮膚を用いて分離を行います。
しかし、多くの場合、皮膚が足りなくなり、足の内くるぶし付近や鼠径(足の付け根)などから皮膚を移植します。

治療の効果


皮膚性合指では合指の分離によりそれぞれの指の動きは良好に獲得できます。しかし、完全合指や骨性合指では変形や動きの制限が残る場合があります。
足の合趾に関しては、我々の施設ではなるべく植皮を行わないようなデザイン法を開発・施行しております。
手の合指はひきつれ・肥厚性瘢痕とならないようなデザインを行いますが、やはり将来的に修正手術が必要となる場合があります。


合指症(合趾症)
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