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形成外科

下顎骨(かがくこつ;したあご)の骨折

下顎骨とは?

 下顎骨(かがくこつ)はいわゆる「下あごの骨」です。顔面骨の中で一番大きく、顔で唯一動かせる骨です。役割として最も重要なのは食事で、食物を口に入れて噛んだり、飲み込んだりするのに深く関わっています。また、声を出すときに動かしたり、力を入れるときに食いしばったりします。健康的な生活を送るために、重要な役割を果たしている骨の一つと言えます。下顎骨1

どんなときに起こるの?

 骨折受傷原因の半分以上が交通事故によるものです。交通事故の中では、自転車やバイクによる転倒が目立ちます。その他にけんか、スポーツ、作業事故など、下顎骨に大きな外力を受けることによって発生します。年齢的には20代から50代、男女別では男性が圧倒的に多く見られます。しかし注意しなければならないのは高齢者の転倒です。骨が薄く脆くなっていることや、我慢強い事、もともと粗食なことから気づかれにくい事があるのです。

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どんな症状がでるの?

  骨折により、口を開けたり閉じたりするのが難しくなったり噛み合わせがずれたりします。下顎骨には様々な筋肉が付着しており、折れた骨が筋肉に引っ張られるために噛み合せがに異常が生じます。受傷後すぐには症状に気づかず、数日してから「噛み合わせがずれている」「食べるときに痛みがある」といった症状で気づくこともあります。

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どうやって診断するの?

 下顎骨骨折があるという事は、顔面に強い力が加わっているため、他に外傷がある場合があります。まず、出血や呼吸の様子を観察したうえで、問診・視診・触診を行い、レントゲンやCTの撮影箇所を決めます。CTやレントゲン撮影はすぐに行えるため、当日の外来で診断、治療方針の決定を行います。

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治療は何をするの?

①手術はどんなことをするの?

 まず骨折の部位に応じて、口の中あるいは顎のうらに切開を加えます。骨にいたるまでの神経や血管に注意して、骨折した骨に到達します。骨折した骨をもとの位置に戻し(整復術)、骨折部をまたぐように金属のプレートで固定します(固定術)。最後に固定した骨がずれてしまわないように、顎間固定を行います。

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②顎間固定って何?

まず、上あごと下あごの歯に歯列矯正(きょうせい)のときに装着するような金属をつけて、ゴムで固定する治療(顎間固定:がっかんこてい)をおこないます。手術を行う場合も、行わない場合も、下顎骨骨折の場合は必ず、顎間固定は必要です。固定を早期に行うことによりその後の腫脹、疼痛の増悪を予防できます。固定の期間はおおむね4週間程度になります。

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 治療期間中は口が大きく開けられず、食物を噛むことができないため、カロリーのとれるゼリー飲料ややわらかい流動食やきざみ食を経口で摂取することになります。また、固定期間中は歯の表面の一部しか磨けないため,毎朝夕にマウスウォッシュなど使っていただき、プラーク形成,感染,および口臭を管理していきます。

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