形成外科

外反母趾とその治療

外反母趾とは?症状・原因を開設

 足のおやゆび(母趾)が外側に曲がっていく(外反)進行性の疾患です。扁平足など生まれつきの足の形による関節の負荷や、骨格構造が弱い方では、足が本来の形を保つことができなくなります。
 症状にはさまざまなものがあります。飛び出た部分が靴に当たって痛んだり、タコができたり、他のゆびを押して変形したり浮いたりします。初期には関節炎により痛みが出ますが、関節が脱臼し強い変形となるとむしろ痛みは減っていきます。変形の程度と痛みは必ずしも一致しません。

外反母趾の治療方法

保存治療
・母趾を圧迫する靴の使用を避けます。
・運動療法を行います。歩き方の指導、足のゆびを開くような体操や、ストレッチをします。
・治療用のインソールを使い、原因となっている足全体の形を補正します。ただしインソールは足に残っている機能を最大限に引き出すもので、機能はある程度改善しますが、変形したゆびが治ることはありません。

手術治療
変形の矯正には最も効果的です。骨を切って矯正します。

手術の詳細は?

この手術は全身麻酔で行います。
 中足骨を専用の器具で切り、ゆがんだ関節の向きを正しい位置に戻し、ネジを使って骨をしっかり固定します。外反母趾の手術にはさまざまな方法がありますが、当院では体に吸収されるネジ(ポリL乳酸/ハイドロキシアパタイト)を用いています。このネジは金属ではないため、アレルギーを起こしにくく、時間とともに骨に吸収されていきます。そのため、手術後にネジを取り出すための再手術は不要で、金属による違和感もありません。
 足や親ゆびの機能を改善するだけでなく、見た目にも配慮し、できるだけ自然で快適に歩けるよう、形成外科的な考え方も取り入れた手術をご提案しています。
 足や親ゆびの機能を改善するだけでなく、見た目にも配慮し、できるだけ自然で快適に歩けるよう、形成外科的な考え方も取り入れた手術をご提案しています。

【術前は?】
 特に制限はありません。喫煙習慣のある方には、禁煙をお願いしています。
術後はインソールを使用していただくので、術前から簡易インソールを使っていただいたくことがあります。またリハビリテーションをご提案することがあります。

【術後は?(翌日歩行・仕事復帰1週・抜糸3週・通勤3か月・安定半年】
 術入院期間は56日を基本としています。両足同時に手術を行なっても前述のように骨は強固に固定されていますので、翌日からの歩行が可能です。また、医療用の特殊な靴などは必要なく、少し大きめの靴を履けば術後1週間程度で仕事復帰(デスクワークから)が可能です。抜糸までに3週間程度を要しますが、その間シャワー浴は可能で傷口は濡れても構いません。また必要に応じてリハビリテーションを行ってまいります。後23ヶ月して腫れが引いてきたら、再発予防のためオーダーメイドのインソールを作成します(保険診療)。通常3ヶ月程度経つと骨が治りますので、運動が可能となります。手術から半年経過すると、違和感がなくなり足が安定しますので、トラブルがなければ通院の必要はなくなります。しかし足の形や生活習慣によっては再発の可能性がありますので、インソールの使用や運動療法の継続は重要です。
 なお術前後のリハビリテーションおよびインソールの作成は、提携しているクリニックにて行っております。詳しくは担当医にお尋ねください。